誕生石とは
1年の12ヶ月それぞれに宝石が設定されており、その生まれ月の宝石を身に着けると幸運を呼ぶとされています。
1月1日から12月31日までそれぞれに対応する、誕生日石も存在します。
1月の誕生石
ガーネット(柘榴石)
石言葉は『真実・友愛・忠実・勝利』など。
photo by Amila Tennakoon

2月の誕生石
アメシスト(アメジスト・紫水晶)
石言葉は「誠実・心の平和・高貴・覚醒・愛情」など。
photo by MAURO CATEB

3月の誕生石
アクアマリン(藍玉)
石言葉は「勇敢・沈着・聡明」など。
photo by Amila Tennakoon

さんご(珊瑚)
主にアカサンゴ、モモイロサンゴ、シロサンゴが宝石になる
石言葉は「長寿・幸福・聡明」など。
photo by storebukkebruse

ブラッドストーン
石言葉は「献身・知性・勇気・勇敢」など。
photo by Ra’ike

4月の誕生石
ダイヤモンド
石言葉は「純潔・清浄無垢・純愛・永遠の絆」など。
photo by Mario Sarto

5月の誕生石
エメラルド
石言葉は「幸運・幸福・希望・安定」など。
photo by MAURO CATEB

翡翠(ジェイド)
石言葉は「慈悲・知恵・健康・安定・忍耐」など。
photo by James St. John
ヒスイ(翡翠、英: jade)は、深緑の半透明な宝石の一つ。東洋(中国)、中南米(インカ文明)では古くから人気が高い宝石であり、金以上に珍重された。古くは玉(ぎょく)と呼ばれた。
鉱物学的には「翡翠」と呼ばれる石は化学組成の違いから「硬玉(ヒスイ輝石)」と「軟玉(ネフライト : 透閃石–緑閃石系角閃石)」に分かれ、両者は全く別の鉱物である。しかし見た目では区別がつきにくいことから、どちらも「翡翠」と呼んでいる。 wikipediaより

6月の誕生石
真珠
石言葉は「健康・富・長寿・清潔・素直」など。
photo by brownpau
真珠は貝の体内で生成される宝石である。生体鉱物(バイオミネラル)と呼ばれる。
貝殻成分を分泌する外套膜が、貝の体内に偶然に入りこむことで天然真珠が生成される。つまり成分は貝殻と等しい。貝殻を作る軟体動物であれば真珠を生成する可能性がある。 wikipediaより

ムーンストーン(月長石)
石言葉は「健康・恋の予感・幸運・母性本能」など。
photo by Jarno

7月の誕生石
ルビー
石言葉は「熱情・情熱・純愛・仁愛・勇気・仁徳」など。
photo by Amila Tennakoon
ルビー(英: Ruby、英語発音: [rúːbɪ](ルービィ)、紅玉)は、コランダム(鋼玉、Al2O3)の変種である。ダイヤモンドに次ぐ硬度の赤色が特徴的な宝石である。
天然ルビーは産地がアジアに偏っていて欧米では採れないうえに、産地においても宝石にできる美しい石が採れる場所は極めて限定されている。また、3カラットを超える大きな石は産出量も少ない。それゆえ、かつては全宝石中で最も貴重とされ、ダイヤモンドの研磨法が発見されてからも、火炎溶融法による人工合成ができるまでは、ダイヤモンドに次ぐ宝石として扱われた。 wikipediaより

カーネリアン(瑪瑙の仲間の紅玉髄)
石言葉は「勇気・友情・連帯・喜び・落ち着き・精神バランス」など。

photo by witchipedia.com

8月の誕生石
ペリドット
石言葉は「夫婦の幸福・平和 ・安心 ・幸福 」など。
photo by Amila Tennakoon
ペリドット(英: peridot、ペリドートとも)とは宝石の一種である。カンラン石(苦土橄欖石)の中で、宝石として扱われるものがこう呼ばれる。
含有する鉄分の作用によって、緑色を示す。 ペリドットは、夜間照明の下でも昼間と変わらない鮮やかな緑色を維持したため、ローマ人からは「夜会のエメラルド」と呼ばれていた[1]。 wikipediaより

サードオニックス・サードニクス
石言葉は「幸せな結婚・夫婦和合 ・情熱 」など。

9月の誕生石
サファイア
石言葉は「誠実・慈愛・心の成長・徳望 」など。
photo by Amila Tennakoon

10月の誕生石
オパール
石言葉は「希望・無邪気・潔白 」など。
photo by the paleobear

トルマリン
石言葉は「希望・潔白・寛大・忍耐」など。
photo by Amila Tennakoon

11月の誕生石
トパーズ
石言葉は「誠実・友情・潔白」など。
photo by James St. John

シトリン
石言葉は「友愛・潔白・希望」など。
photo by Amila Tennakoon

12月の誕生石
トルコ石(ターコイズ)
石言葉は「繁栄・神聖な愛・的中・成功の保証・安全・闘争心」など。
photo by Bob Richmond

ラピスラズリ(瑠璃)
石言葉は「尊厳・崇高」など。
photo by James St. John

タンザナイト
石言葉は「神秘・冷静・高貴・空想・知性・希望」など。
photo by Didier Descouens

誕生石の由来
旧約聖書「出エジプト記」には司祭が身につけた12の宝石がついた胸当てについて書かれていたり、新約聖書「ヨハネの黙示録」には聖なる都の城壁の土台が12の宝石で飾られていたことが書かれています。

胸当てをつけたユダヤ教の大祭司
一世紀の歴史家ヨセフス、五世紀はじめの聖ヒエロニムスの記述した書物によれば、1年が12ヶ月あることと、大祭司の胸当ての12個の宝石と、黄道12の星座にはつながりがあると書かれているそうです。
現在の誕生石は18世紀ポーランドに移住したユダヤ人が考案したと言われています。
ユダヤ人たちはユダヤ教の大祭司がつけた12の胸当てについて深い知識を持っており、さらに移住を余儀なくされるユダヤ人の中でも裕福な人たちは貴重な宝石を多く持っていたことからも、それらを毎月身につけることは特別なアイデアではなかったことでしょう。
最初はひと月ごとに石を変える、いわばマンスリーストーンでしたが、後に自分の生まれ月の宝石を身につけるというように変わっていったようです。
著名な鉱物学者でありティファニーの副社長までつとめたジョージ・フレデリック・クンツは、誕生石の起源については1世紀から5世紀まで遡れるかもしれないけれども、誕生石を身につける習慣が18世紀以前になかった理由としてこのように述べています。
その理由は、ある特定の石がもっていると考えられる力、特に病を癒す力の助けを得たいと思えば、その病気に応じてどれか一つの石だけを身につけることが勧められたからのようだ。(中略)特定の石が持っている特別な力に対する信頼がきわめて強かったために、各月の石とその月に生まれた人との神秘的なつながりが完全にできあがるまでには長い時間がかかった。
宝石と鉱物の文化誌より引用
現在は1912年に米国宝石学会(American Gem Society)が制定したリストを基準としていますが、国によって多少の違いがあります。日本では、珊瑚と翡翠が追加されました。米国宝石学会の誕生石のページ
そして、米国宝石学会は誕生日石についてこう述べています。
There are numerous legends and myths about birthstone healing powers and their therapeutic influence. According to these legends, wearing a gemstone during its assigned month heightened its healing powers. For the full effect, individuals needed to own all twelve and alternate them monthly.
訳:誕生日石の癒しの力や健康維持に役立つ影響について、数々の伝説や神話で語られています。これらの伝説によれば、割り当てられた月にその宝石を身につけることで癒しの力が高まったとされています。十分な効果を得るために、個人的に毎月交換する12の宝石が必要がありました。
また、誕生日石というものもあるようで1997年に、斉藤貴子さんが著書『366日誕生石の本』で考案したものということです(誕生日石の真実)
書籍「誕生石:宝石にまつわる感情と迷信」について
ジョージ・フレデリック・クンツが1909年に著した書籍「誕生石:宝石にまつわる感情と迷信」(Natal Stones: Sentiments and Superstitions Associated with Precious Stones)には、誕生石についての簡単な解説が書かれてあります。
こちらはインターネットアーカイブのサイトで全文を見ることができます。
ここには、国と地域、時代によって誕生石が異なることが書かれてあり、その一覧が掲載されています。以下にまとめました。
アメリカ | ユダヤ | ローマ | 634年セビリア 大司教イシドールス |
|
1月 | ガーネット ロードライト・ガーネット |
ガーネット | ガーネット | ジルコン |
2月 | アメジスト | アメジスト | アメジスト | アメジスト |
3月 | ジャスパー ベズビアナイト(カリフォルナイト) |
ジャスパー | ブラッドストーン | ジャスパー |
4月 | サファイア | サファイア | サファイア | サファイア |
5月 | トルマリン コレイストロライト(ミシガングリーンストーン) |
カルセドニー カーネリアン アゲート |
アゲート | アゲート |
6月 | アゲート モスアゲート |
エメラルド | エメラルド | エメラルド |
7月 | ターコイズ | オニキス | オニキス | オニキス |
8月 | ゴールデンベリル | カーネリアン | カーネリアン | カーネリアン |
9月 | クンツァイト | クリソライト | サードニクス | クリソライト |
10月 | アクアマリン | アクアマリン ベリル |
アクアマリン ベリル |
アクアマリン ベリル |
11月 | トパーズ | トパーズ | トパーズ | トパーズ |
12月 | ルビー ルベライト・トルマリン |
ルビー | ルビー | ルビー |
アラビア | ポーランド | ロシア | イタリア | 18世紀 ~20世紀 |
|
1月 | ガーネット | ガーネット | ガーネット ジルコン |
ジャシンス ガーネット |
ジルコン ガーネット |
2月 | アメジスト | アメジスト | アメジスト | アメジスト | アメジスト ジルコン 真珠シンジュ |
3月 | ブラッドストーン | ブラッドストーン | ジャスパー | ジャスパー | ジャスパー ブラッドストーン |
4月 | サファイア | ダイヤモンド | サファイア | サファイア | ダイヤモンド サファイア |
5月 | エメラルド | エメラルド | エメラルド | アゲート | エメラルド アゲート |
6月 | アゲート カルセドニー 真珠シンジュ |
アゲート カルセドニー |
アゲート カルセドニー |
エメラルド | キャッツアイ エメラルド ターコイズ アゲート |
7月 | カーネリアン | ルビー | ルビー サードニクス |
オニキス | ターコイズ オニキス |
8月 | サードニクス | サードニクス | アレキサンドライト | カーネリアン | サードニクス カーネリアン ムーンストーン トパーズ |
9月 | クリソライト | サードニクス | クリソライト | クリソライト | ベリル クリソライト |
10月 | アクアマリン ベリル |
アクアマリン ベリル |
ベリル | ベリル | アクアマリン ベリル 真珠シンジュ |
11月 | トパーズ | トパーズ | トパーズ | トパーズ | トパーズ 真珠シンジュ |
12月 | ルビー | ターコイズ | ターコイズ クリソプレーズ |
ルビー | ルビー ブラッドストーン |
誕生石の他に、
他に曜日石、時間石もあります
宝石と鉱物の文化誌(1913年発行 ジョージ・フレデリック・クンツ著,鏡リュウジ訳)よりより紹介します。
曜日石
15世紀から16世紀の哲学者・魔術師と呼ばれた人物の魔術書に書かれた詳細な儀式のしきたり中でこれらの宝石を身につけることが紹介されている
日曜日(光のわざの日) トパーズ、ダイヤモンド、サンストーン
月曜日(占いと神秘のわざの日) パール、クリスタル、ムーンストーン
火曜日(怒りのわざの日) ルビー、エメラルド、スターサファイア
水曜日(科学のわざの日) アメジスト、ロードストーン、スタールビー
木曜日(信仰と政治のわざの日) サファイヤ、カーネリアン、キャッツアイ
金曜日(愛のわざの日) エメラルド、キャッツアイ、アレキサンドライト
土曜日(哀悼のわざの日) ターコイズ、ダイヤモンド、ラブラドライト
時間石
午前
1時 ヒヤシンス(ジルコン)
2時 エメラルド
3時 ベリル
4時 トパーズ
5時 ルビー
6時 オパール
7時 クリソライト
8時 アメジスト
9時 クンツァイト
10時 サファイア
11時 ガーネット
12時 ダイヤモンド
午後
1時 黒水晶
2時 ヘマタイト
3時 マラカイト
4時 ラピスラズリ
5時 ターコイズ
6時 トルマリン
7時 サードニクス
8時 カルセドニー
9時 ジェード
10時 ジャスパー
11時 ロードストーン
12時 オニクス
星座石というものもあります。
