ラピスラズリ(瑠璃/るり)Lapis Lazuli
石の詳細
色 紺青色、天青色、緑青色、菫青色
モース硬度 5~5.5
比重 2.40~2.45
条痕色 淡青色
劈開 なし
多色性 なし
光沢 ガラス光沢、脂肪光沢
石の特色、別名、フォールスネームなど
Lazurite(ラズライト:青金石)の宝石名がラピスラズリだが、一種類の鉱物ではない
過去も現在もアフガニスタンが主な産地であり、産出する地域は世界でもそれほど多くない
古来より災いから身を守る力があると信じられてきた
人との関わりが5~6千年の歴史をもつ古い鉱物で、顔料(ウルトラマリンの原料:ツタンカーメン王のマスクの目などにも使用されている)や、聖なる石として宝飾品として利用されてきた
貴重な顔料であり聖母マリアの服を描くためだけに使われていたこともありマドンナブルーとも呼ばれる
レオナルドダビンチの描いた最後の晩餐でもアズライトとともに使われている
顔料は、画家フェルメールが好んで使ったことで、フェルメールブルーとしても有名で、真珠の耳飾りの少女に描かれた青いターバンに使用されている
色が整わないものを紺青色で染色することがありダイドラピスラズリという
パイライト(黄鉄鉱)を含んで夜空のような景色をつくりだす
仏教では七宝のひとつ
日本では奈良時代、シルクロードを通りアフガニスタンからもたらされたとされている
古代メソポタミア、古代エジプトでは、冥界において大きな力を持つ護符とされた
また、中世ヨーロッパの魔術師たちもラピスラズリを重宝したが、その理由としてこの石が宇宙である夜空を凝縮したものと考えられたからである。星空の運行が地上に関わりを持つことが信じられていたが、その不変のものが不安と恐怖に満ちた冥界の旅に安心と安全をもたらすと考えられたためである
仏教における七宝とは
金、銀、瑠璃(るり)、玻璃(はり)、硨磲(しゃこ貝)、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)
瑠璃も玻璃も照らせば光る(才能のあるものは機会さえあれば活躍するの意)ということわざがある
瑠璃はラピスラズリのこと。玻璃は水晶のこと。
薬師如来が主催する浄土(幸福な理想宇宙)は東方浄瑠璃世界という。さらに薬師如来は薬師瑠璃光如来とも呼ばれ、瑠璃に宿るとされている
浄瑠璃という日本の演劇の由来も、浄瑠璃物語という薬師如来の霊験譚を主題にした演目からきているとされる
石の名前の由来
ラピスはラテン語で「石」 (Lapis)、ラズリはトルキスタンにあるペルシア語地名 “lazhward” から
瑠璃はサンスクリット語の瑠璃を表す言葉 verulia から
パワーストーンとしての石の効果
高次の洞察力。強運を引き寄せ、不運を退ける強い魔除け・守護石
幸運、強運を引き寄せる
明確で高潔な石を保つ
高次の洞察力と直感力を高め、強い正義感と揺るぎない信念とともに真実に気づかせる
自分の課題を見つめ直す
危機を回避する
人間的、精神的成長を促す
環境を整え人生を正しい方向へ向かわせる
沈んだ気持ちを晴らしうつを払う
天職や進むべき道を示す
持ち主にあう幸運を引き寄せ飛躍させる
敵対する気持ちを鎮め協調をうむ
病気を和らげる
流産や堕胎を防ぐ
腫れ物の化膿を防ぐ
古代ローマ、中世ヨーロッパではメランコリー(憂鬱)を払うとされた