アゲート(瑪瑙/めのう)Agate
石の詳細
色 種々、帯状または層状
モース硬度 7
比重 2.61
条痕色 白色
劈開 なし
多色性 なし
光沢 ガラス光沢
石の特色、別名、フォールスネームなど
石英のうち、微細な石英が作った緻密な塊をカルセドニー(玉髄)というが、そのカルセドニーのうち、はっきりとした縞模様と半透明ものをメノウという。
縞模様は、石が生長する段階で沈殿する成分が変化することでおきる
岩石中に団塊状で産出し、割るとさまざまな色が帯状に縞模様を見せる
幾層も重なる縞模様がある場合、レイヤーアゲートと呼ばれ、ストーンカメオの素材となる
多孔質のため染色、着色が行われることが多い
苔のように見える黒、緑、赤の別成分が混じると苔瑪瑙(モスアゲート)と呼ばれる
半透明の乳白色中に、風景のように見える別成分が入ると風景アゲート(ランドスケープアゲート)と呼ばれる
塊状になった中心を城に見立て、周囲が城塞が取り囲んでいるように見えるものをフォーティフィケーションアゲート(城塞アゲート)と呼ぶ
仏教における七宝とは
金、銀、瑠璃(るり)、玻璃(はり)、硨磲(しゃこ貝)、珊瑚(さんご)、瑪瑙(めのう)
瑪瑙の種類
縞瑪瑙(しまめのう、Banded agate)タマネギのように同心状に縞が成長したもの、平行に縞が成長したもの、レースのカーテンのように縞が成長したものなど、様々な縞瑪瑙が存在する。オニキス(onyx、オニックス)
縞瑪瑙の中でも平行な縞状模様があるもの。蛋白石質と石英質の部分が交互に配列するため、縞状に見え、黒色と白色がきれいに層状になっているものは、古くからカメオ細工の材料として用いられている。縞を生かしたデザインにされる場合と、単色部分のみを用いたデザインにされる場合がある。単に縞瑪瑙とも呼ばれる。
サードニクス(sardonyx、サードニックス)オニキスの一種で、縞目が紅色と白色に彩られていて美しいもの。8月の誕生石とされている。紅縞瑪瑙とも呼ばれる。
サンダーエッグ(雷の卵、Thunderegg)メノウや蛋白石、碧玉が満たされた、流紋岩等のノジュール(団塊)。アメリカのオレゴン州の先住民の伝説に由来している。アメリカのオレゴンとニューメキシコ州やドイツのザクセン州で産出したものが有名。
雨花石(うかせき、Rain flower pebble、ユーファストーン)南京近郊の川で採れるカラフルな模様石(主にメノウや碧玉)で、磨かなくともそのままの状態で美しい。かつて南京の雨花台で採れたことに由来している。乾燥時は白っぽいが、水に濡らすと透明感や色の鮮やかさが増す。
錦石(にしきいし、Nishiki stone)青森県津軽地方で採れる、メノウや碧玉、珪化木などの磨くとツヤの出る美しい色彩の石。どのような石か、明確に定義されているわけではない。
苔瑪瑙(こけめのう、Moss agate、モスアゲート)緑泥石や鉄やマンガンの酸化物の内包により、緑や赤色等の苔状の模様が現れたもの。インドやハンガリーのマトラ山脈で産出したものが有名。
樹枝瑪瑙(Dendritic agate、デンドリティックアゲート)鉄やマンガンの酸化物の内包により、黒や赤色等のシダ状の模様が現れたもの。石の中に0.何ミリという薄さで模様が入っているため、薄くカットされアクセサリー用に加工される。マダガスカルやインドのケン川で産出したものが有名。
羽毛瑪瑙(うもうめのう、Plume agate、プルームアゲート)鉄やマンガンの酸化物の内包により、黒や赤色等の羽毛や草花状の模様が現れたもの。樹枝瑪瑙とは異なり、模様にボリュームがある。アメリカのテキサス、オレゴン、カリフォルニア州で産出したものが有名。
針入り瑪瑙(はりいりめのう、Sagenite agate、セージナイトアゲート)針鉄鉱や沸石、輝安鉱等の針状鉱物の内包により、針状の模様が現れたもの。模様だけを残し、メノウに置換しているもの(仮晶)も多い。アメリカのカリフォルニア州ニポモで産出したものが有名。
チューブアゲート(Tube agate)針状に伸びた針状鉱物や霰石、鉄やマンガンの酸化物を芯に、周囲を玉髄が覆い管状の模様が現れたもの。
虹瑪瑙(にじめのう、Iris agate、イリスアゲート)稀に透明度の高い縞瑪瑙の中に、薄くスライスして強い光を当てると虹が現れるものがある(細かい縞が回折格子の役割を果たすため) 。ギリシア神話に登場する虹の女神イリス(Iris)に由来している。ブラジル、アメリカ、アルゼンチンやメキシコでの産出が確認されている。
ファイアーアゲート(Fire agate)葡萄状の玉髄を多層の薄膜状褐鉄鉱が覆うことにより、虹が現れたもの。メキシコとアメリカのアリゾナ州での産出が確認されている。人工的に処理された虹の無い赤いメノウ、クラブファイアーアゲート(スパイダーウェブ・カーネリアン)がよくファイアーアゲートの名で流通しているが、まったくの別物である。
水入りメノウ空洞中に液体の水が含まれるもの。中に含まれる水は、メノウが形成されたときの岩漿水であると言われることが多いが、必ずしもそうとは限らない。中の水は、多孔質の構造を通して蒸発しやすく、逆に長時間水中に浸けることで、人為的に水を入れることもできる。
wikipediaより
石の名前の由来
agate は、ギリシャ語の achates(信頼できる友)が由来(イタリアの同名の川でよく採取されたから)
日本名は、馬の脳に似ていることから
パワーストーンとしての石の効果
長寿繁栄+金運+魔除け
調和と繁栄、富と長寿
ストレスの緩和
コミュニケーション能力を高める
精神を安定させ、仕事や恋愛に積極的になる
創造性を高める
肉体の新陳代謝がアップし美しさと若さをもたらす
どんな環境でも臨機応変に対応できる力
人間関係の絆を深める
つながりを強くし、その結束を力にかえる
蜘蛛やサソリの毒を消し去る能力が信じられたこと、日本でもお守りや魔除けとされてきたことから、個人や家庭を守護する力がある
風景アゲートなどは見るだけで目が休まり口に含むと喉の渇きが癒されるという
ペルシャではこの石を焼いたときに出る煙が台風や竜巻の進路をそらすという
古代ローマではアゲートの指輪をつけていると魔術の効果を高めるとされた
ヨーロッパでは、敵の剣から身を守る、舌に載せると毒に侵された人を癒やすとされた
中東では誰かが埋めた宝を探し出す能力があるとされた
ユダヤ人は転んだり躓くのを防止するとされて乗馬に用いた
素肌に温めるようにしてもつと、賢明になる、癲癇を改善する、精神的に病んでいる場合はこの石を浸けた温かい水が効果的であるという
白い脈がある黒いアゲートを持っていれば、危険がなくなり心配事は消えて寛大になり、陽気になり、機知に富み、人々に受け入れられるという
マルボドゥス著「石について」における、瑪瑙についての記述
「石について」とは、薬学的効果を述べているのも特徴とされる11世紀末にフランス・レンヌの司教だったマルボドゥスが記した詩
瑪瑙について
渇きを癒し、視力を保つとされている。身に着けるものを守り、活力を授け、雄弁で好感が持て、顔色が良く、説得力のある者とし、世間にも神々にも気に入られる者とする
石について: 石に宿る神秘な力 Kindle版 マルボドゥス (著), 髙橋邦彦 (翻訳)より引用
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