photo by Rob Lavinsky / iRocks.com 金
光沢について(鉱物の判定)
光沢は鉱物の光を反射させる程度や具合を指し、鉱物を見分ける場合に使われる指標であり、全体の質感を表すもの。
鉱物の表面の性質や透明度、屈折率によって見え方が変わる。
光沢の種類
大きく分けて、金属光沢とその他に分けることができる。
金属光沢とは
不透明であること。
光の反射が強い。
例:自然金、自然銀、斑銅鉱、針銀鉱、黄銅鉱など
さらにその他は以下の6種類に分けられる。
その他の共通点は
多少なりとも透明感を持つこと
ガラス光沢とは(玻璃光沢)
透明感が強く、ガラスのような光沢を持つもの。
例:石英、長石、ほたる石
photo by Rob Lavinsky / iRocks.com 水晶+ルチル
ダイヤモンド光沢とは
透明感があり、屈折率が高く、強い輝きを持つ。通常磨くと光沢がより強くなる。
例:ダイヤモンド、閃亜鉛鉱、ルチル(金紅石)、錫石、灰重石
photo by Rob Lavinsky / iRocks.com 閃亜鉛鉱
真珠光沢とは
柔らかい光沢で真珠や真珠母貝のような輝きをもつ
例:白雲母、魚眼石、輝沸石
脂肪光沢とは
脂ぎったような光沢をもつ
例:蛇紋石、玉髄、鷄冠石
樹脂光沢とは
有機的で、温かみのある柔らかい光沢をもつ。
例:琥珀、硫黄、滑石、緑鉛鉱、角銀鉱、ゼノタイム
photo by Hannes Grobe 琥珀
絹糸光沢とは
絹の束のような繊維状の結晶が発する光沢。
例:藍閃石、アルチニ石、水亜鉛銅鉱、石綿など。
photo by Rob Lavinsky / iRocks.com アルチナイト
アルチニ石(アルチナイト)