エメラルド(翠玉/すいぎょく)Emerald

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石の詳細
色 エメラルド緑色、明緑色、黄緑色、暗緑色
モース硬度 7.5~8
比重 2.67~2.78
条痕色 白色
劈開 なし
多色性 顕著な二色性 帯黄緑色、帯青緑色
光沢 ガラス光沢
石の特色、別名、フォールスネームなど
5大宝石(ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルド・翡翠またはパール)のひとつ
エジプトのクレオパトラも好み、鉱山に自分の名をつけた。所在がわからなくなっていたが19世紀の探検家が再発見した
古来より生命と再生のシンボル
ベリル(緑柱石)の変種。
緑色はクロム・バナジウムの混入によるもの
アクアマリンと異なり、地中深く高い圧力の中で形成された黒雲母片岩から産出される。過酷な環境で結晶化するため、インクルージョン(その他の結晶など)、ヒビ、割れが多く、硬度が高いのに欠けやすい(これが天然のものである証左ともなる)。そのため内包物があってもそれをジャルダン(庭)と呼び逆にそれを価値あるものをみることもできる
キズやひび割れをうめたり発色を良くするためオイルや樹脂による含浸処理が行われる
打撃に弱いため、ステップカットが採用されこれをエメラルドカットと呼ばれるようになった
キャッツアイ効果を示すものもある
中心から6方向に黒い筋があるものをトラピチェ・エメラルドと呼ぶ
不滅、信頼、清い心の象徴。心を落ち着かせ、魔除けの効果、子孫繁栄のお守りとされた
南米インカ帝国ではエメラルドは首飾り、ペンダントなど装身具を飾り、神殿にも多用されていたらしい
錬金術や占星術の奥義、宇宙の構造、人類の未来に関する予言などが書かれたエメラルドの板(エメラルド・タブレット)が存在していたという
目の疲れを癒やす効果
5月の誕生石
熱、直射日光、衝撃、超音波洗浄に注意
主な緑柱石の鉱石・宝石
ベリルの変種は他にアクアマリン、エメラルド、ヘリオドールなど





石の名前の由来
由来はサンスクリット語の”緑の石”
パワーストーンとしての石の効果
富と権力。癒しの力
富と権力の象徴
強いヒーリング効果を持ち、心身のバランスをもたらし、自然治癒力を高める
真実を見抜く洞察力と観察眼をもたらし、叡智と予言をさずける
精神を落ち着かせ、高次元へといざなう
記憶力・理解力が増す
友情、愛情、パートナシップを円滑にする。恋愛成就
家庭繁栄と幸福な結婚生活を護る
愛や喜びを深く実感する
苦しいときでも忍耐強く前に進む力を与える
眼病治療
自分と周囲を癒す力をもつ
中世ヨーロッパでは機知を鋭くし富を与えるとされた
舌の下に入れておくと未来を予知できる
口に入れると出血を止め、首の周りにつけると癲癇を防ぐとされた
インドではあらゆる種類の毒や憂鬱を消し去るとされた。
人間の罪を消し去る、戦いに勝利をもたらす力も信じられた
中東では心の満足、痛みを解消し、止血、黄疸、肝臓病、結石、癩病、ペストの予防に効果があるとされた。
マルボドゥス著「石について」における、エメラルドについての記述
「石について」とは、薬学的効果を述べているのも特徴とされる11世紀末にフランス・レンヌの司教だったマルボドゥスが記した詩
エメラルドについて
この石こそ、これをうやうやしく持つ者の財を増やし、訴訟という訴訟に、説得力のある言葉をもたらす。首にかけると、激しい準三日熱を退け、同じようにして、てんかんも治す。(中略)疲れた目を癒し、嵐さえもそらすこともできると思われている。みだらな衝動をも抑えるという。
石について: 石に宿る神秘な力 Kindle版 マルボドゥス (著), 髙橋邦彦 (翻訳)より引用
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