ヘマタイト(赤鉄鉱/せきてっこう)Hematite
石の詳細
色 黒色、黒灰色、褐赤色
モース硬度 5.5~6.5
比重 4.95~5.16
条痕色 赤褐色
劈開 なし
多色性 なし
光沢 金属光沢
石の特色、別名、フォールスネームなど
70%が鉄の鉄鉱石
通常の鉄鉱石は研磨しても光沢はでないが、ヘマタイトは質が緻密で強い光沢がでる
スペキュラーライト(鏡鉄鉱)ともよばれる
花びらの形に結晶がでることがありアイアンローズと呼ばれる
アベンチュリンに含まれることがある
最も大規模な鉱床は20億年以上前、海水に溶けていた鉄イオンが藻類の生み出す酸素によって酸化し海底に沈んだもの
大抵の場合、この鉱石が生まれるために水と熱が関係しているが、ヘマタイトが火星で多く見つかっており水があった証拠とされる
古代から赤い顔料や、金メッキの光沢を出す材料としても使用されてきた
スペインのアルタミラ洞窟の壁画はヘマタイトで描かれている
古代エジプト、古代ギリシャでは護符とされたり、軍神マルスの加護が得られると考えられていた
宝石はビクトリア時代に人気を博した
赤鉄鉱は、ギリシャ神話の戦いの神マルスの石といわれ、勝利に導くといわれている。「マルス」は火星をも意味している。
2004年に火星探査機オポチュニティが、部分的または大部分が赤鉄鉱でできていると思われる小さな球を発見した。この球は直径数mmで、火星がまだ水で覆われていた数十億年前に、水中で形成されたものだと考えられている。ローバーは、搭載した機器によって、火星のメリディアニ平原で見つかったその赤鉄鉱を分析した。
wikipediaより
石の名前の由来
ギリシャ語の 血を意味する haima から
パワーストーンとしての石の効果
勇気・生命力を高め成功をもたらす勝利の石。血に関する不調の癒し効果。
目的達成のための勇気と自立心を与える
チャレンジ精神を高め、勇気を持って目標達成をなす
血に関する不調(貧血、冷え性、月経不順など)に
勝利、成功に導く
優柔不断を防ぐ
ネガティブをポジティブに変える
自立心、自尊心、判断力、持久力、運動能力の向上
過酷な運命を跳ね返す強さ
勝利へ導き、災いを避ける
傷ついた体を癒やす
古代の博学者によれば、目の充血、月経過多を抑え膀胱の病気、蛇の噛み傷等に役立つとした
バビロニアでは目や肝臓に良いだけでなく、王への嘆願や訴訟がうまくいくとされた
マルボドゥス著「石について」における、ヘマタイトについての記述
「石について」とは、薬学的効果を述べているのも特徴とされる11世紀末にフランス・レンヌの司教だったマルボドゥスが記した詩
ヘマタイトについて
人間に役立つものとして産まれ、止血剤として大いなる力が備わっているという。(中略)水に溶かすと、口から血の混じった泡をふく者に効き、潰瘍を病む人も治し、飲むと、女性が患う月経過多を抑える。(中略)熟成したワインに溶かして、頻繁に飲むと、蛇の噛み傷に効き、また水に溶かして塗ると、毒蛇による傷に大変よく効く。蜂蜜と混ぜると、目の痛みも治せる。
石について: 石に宿る神秘な力 Kindle版 マルボドゥス (著), 髙橋邦彦 (翻訳)より引用
この本についての詳細はこちら
https://www.zakkaowl.com/jewelry/book-of-powerstone