真鍮(ブラス)の歴史とアクセサリー・お手入れについて
真鍮の歴史と取扱についてまとめました。

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真鍮の特徴
真鍮は銅と亜鉛の合金のことで、亜鉛が20%以上含まれているものを言います。通常35%ほど含まれています。
展延性に富む(非常によく伸びる)
電気伝導性が高い
くすみやすい(汗や水分等で酸化しやすい:酸化銅)
水分でサビやすい(緑色のサビがでる:緑青)
殺菌力がある
銀と同様に真鍮もくすみやすいですが、磨けばすぐに輝きを取り戻せます。しかし、真鍮はくすみも古びたアンティーク調、シャビーシックとしてとらえることもできる味を持っていますので好みの問題かもしれません。
緑青について
銅が酸化するとでるサビのこと。毒があるとされていましたが、ほとんど毒性は無く、まったく他の金属と変わらないことが判明しています。この被膜は腐食を防ぎ、殺菌力があることで、ブロンズ像(ブロンズ:青銅:銅と錫の合金)なども外の環境でいたみが進行しません。自由の女神や大仏像なども同様の意味から緑青に包まれています。
真鍮製品のお手入れ
注意すること
真鍮は空気中に触れさせておくとくすみます。
香水、化粧品がつかないようにすること
温泉、銭湯の湯につけないこと。硫黄が含まれていることにより、黒ずみをおこすことがあるため
金属アレルギーを起こしにくいとされていますが、起きないというわけでもありませんのでアレルギーお持ちの方は多少の注意が必要です。
保管
使用後は柔らかい布などで汚れを拭い落としてから、通気性のいい場所で保管すること
黒ずんだ場合は、銀磨きのクロス、シルバーポリッシュクロス、などで磨くことで輝きと取り戻せます。酢で洗い、中性洗剤で洗うだけでも変わります。
こちらの動画では磨き方の解説がありますのでご参考にしてください。