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ジルコン(風信子石/ヒヤシンスせき)Zircon・Hyacinth

photo by Rob Lavinsky / iRocks.com
石の詳細
色 無色、オレンジ色、黄褐色、褐色、赤褐色、赤色、黄色
モース硬度 7.5
比重 3.90~4.71
条痕色 白色
劈開 不完全
多色性 青色石 明瞭な二色性 他の色の石は弱い
光沢 油脂光沢から金剛光沢
石の特色、別名、フォールスネームなど
本来は無色透明だが、さまざまな不純物が含まれることでさまざまな色をもつ
熱処理を施された純度の高い無色のものは、ダイヤモンドのイミテーションとして使われたが、現在は人工ダイヤモンド合成技術がすすみ代用されることは少なくなった
白色、青色のものの多くは褐色色の石の熱処理によるもの
岩石中のジルコンは微量のウランを含み、これが岩石の年代測定に使われる。日本最古のジルコンは約38億年前のもので、地球最古のジルコンはオーストラリアで発見された44億年前のもの
身につけていると知恵や富が得られると信じられていた
旅人の安全も護るお守りにされていた
ジルコンの赤いものをジャシンス(Jacinth)と呼ぶ

photo by Rob Lavinsky, iRocks.com ジャシンス原石
黄色や赤やオレンジのものをヒヤシンス石(hyacinth)と呼ぶ
石の名前の由来
金色を意味するペルシャ語あるいは朱色を意味するアラビア語から
パワーストーンとしての石の効果
自尊心を高め、知恵、富をもたらす
財と名声と才知をもたらす
心を癒し悲しみを癒やす
自尊心を高める
体内の毒素を排出
目標達成のための環境を整える
マルボドゥス著「石について」における、ヒヤシンス石についての記述
「石について」とは、薬学的効果を述べているのも特徴とされる11世紀末にフランス・レンヌの司教だったマルボドゥスが記した詩
ヒアシンス石について
効力が強いとされ、悲しみを退け、いわれなき疑いも晴らす。(中略)首にかけたり、指にはめて、持ち歩けば、何処に行っても安全だし、悪疫が蔓延している土地でも、害をうけることはない。主人からもてなされ、誉れある身にふさわしい歓待を受けよう。正義を求めれば、拒まれることは全くない。
石について: 石に宿る神秘な力 Kindle版 マルボドゥス (著), 髙橋邦彦 (翻訳)より引用
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https://www.zakkaowl.com/jewelry/book-of-powerstone
石英の仲間の宝石たち
玉髄の仲間
石英が作った緻密な塊:玉髄(カルセドニー)
玉髄の中で縞模様のもの:瑪瑙(アゲート)
玉髄の瑪瑙の中で平行な縞模様をもつもの:縞瑪瑙(オニキス)
玉髄の中で平行な縞模様のある紅いもの:紅縞瑪瑙(サードニクス)
玉髄の中で縞模様の無い紅いもの:赤玉髄(カーネリアン)
玉髄の中で濃緑色のもの:クリソプレーズ
玉髄の中で不透明なもの:碧玉(ジャスパー)
水晶の中で半透明・不透明なもので鉱物を含みキラキラするもの:砂金石(アベンチュリン)
色で区別される水晶の仲間
水晶
水晶の中で紫色のもの:紫水晶(アメジスト)
水晶の中で黄色のもの:黄水晶(シトリン)
水晶の中でピンク色のもの:紅水晶(ローズクォーツ)
水晶の中で煙色・褐色のもの:煙水晶(スモーキークォーツ)
水晶の中でルチルなど針状鉱物が含まれるもの:針入り水晶(ルチルクォーツ)
鉱物に石英が染み込んだもの
銅を含む鉱物に石英が染み込んだもの:珪孔雀石(クリソコーラ・ジェムシリカ)
角閃石鉱物に石英が染み込んだもの:虎目石(タイガーズアイ)
採取される場所で区別される
アメリカ合衆国ニューヨーク州ハーキマー地方でのみ採取される両錐(両剣)水晶:ハーキマーダイヤモンド
https://www.zakkaowl.com/stone/harkimer-diamond