ジェット(黒玉/こくぎょく)Jet

photo by Meagan Goodnight
石の詳細
色 黒色、帯褐黒色
モース硬度 2.5~4
比重 1.30~1.35
条痕色 黒褐色
劈開 なし
多色性 なし
光沢 研磨によりガラス光沢
石の特色、別名、フォールスネームなど
松やヒノキなどの樹木が長い年月をかけて化石化したもの
ガゲート(Gagat)、リグナイト(lignite)とも呼ばれる
丸太などの漂流する植物質でできた海成層で成長して、水を含み海の泥に沈んだものと考えられている(高い圧力の元で木材が腐敗することによって生成される)
まれにアンモナイトなどの化石を含むことがある
世界最古のものは紀元前17000年の装飾品
琥珀と同じくこすると帯電するため黒琥珀ともよばれる
古代ローマでは修道士のロザリオとして使用された
19世紀イギリスでビクトリア女王が死者を弔うための石として喪服用の装飾品として使ったことで流行した
1世紀の学者プリニウスは著書の中で、癲癇を抑えたり処女のテストに使用できるとしている。またこれを燃やして出る煙は蛇を近づけず神経病を追い払うとした
石の名前の由来
ラテン語のgagátês 黒い石から
パワーストーンとしての石の効果
負のエネルギーを浄化吸収してプラスに転換させる魔除けの石
前向きに生きるエネルギーをあたえてくれる
争い、嫉妬、怒り、混乱を鎮める
持ち主の周りにある否定的ネガティブなエネルギーを浄化する
魔除け
悪影響を与えてくる周囲のあらゆるものに対してそれを遮断し、自分をしっかりと保持する
自分の感情もネガティブなものからポジティブへかえる
財運の上昇、浪費を抑止
心の闇の浄化
悪夢、トラウマ、悲しみを払い、感情を落ち着かせる
決断力を高め、マイナスをプラスにかえる
恐怖心、不安、憂鬱などの解放
航海の安全を護る
マルボドゥス著「石について」における、ジェットについての記述
「石について」とは、薬学的効果を述べているのも特徴とされる11世紀末にフランス・レンヌの司教だったマルボドゥスが記した詩
ジェットについて
この石を身につけると、浮腫のある人に効く。水に溶かして用いると、ぐらついた歯をしっかりさせる。この石を燻蒸すると、婦人に月経がふたたび戻る。火をつけると、石が放つ香りは、てんかんを起こした者に効く。同じようにして危険な水蛇を追い払う。この石は悪魔に対抗すると思われている。胃腸のむかつきや
心臓発作を起こしたときに役立つ。それに処女かどうか知るのに、この石を用いる習わしがあるという。妊婦がこの石を三日間沈めておいた水を飲むと、出産が促され、即座に楽々と胎児が産める。
石について: 石に宿る神秘な力 Kindle版 マルボドゥス (著), 髙橋邦彦 (翻訳)より引用
この本についての詳細はこちら
https://www.zakkaowl.com/jewelry/book-of-powerstone
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